全身への影響が大きい「かみ合わせのズレ」は成長過程や、成人後のお口のお手入れ不足、合わないかぶせの放置など複合的な要素で起こり、その状態は千差万別です。そのため、部分修復で治る場合もあれば歯列矯正が必要な場合もあるため、はじめの診査・診断がとても大切です。当院ではかみ合わせの状態をしっかり診たうえで、お一人おひとりに最適な治療をご提供し、ズレを治していきます。今まで何度やり直してもうまく噛めない、しっくりこないなどのお悩みがありましたらご相談ください。
インプラントは義歯と違い顎の骨に埋込んで固定するため、安定感とかみ合わせの回復に優れます。ただし、手術の前に歯を失ってしまった根本の原因を改善しなければいけません。歯を失う原因は大きく〈歯のお手入れ不足などによる感染〉〈糖尿病や骨粗しょう症、喫煙などによる全身疾患〉〈かみ合わせ〉があげられます。感染や全身疾患の場合は、担当の内科医や整形外科医とご相談いただき問診の際にお伝えください。かみ合わせの場合は、徹底した咬合診断が必要になります。診断した上でご説明致しますので、お気軽にお問い合わせください。
インプラントについて
- インプラントとは
- 失った歯の代わりに人工歯根(純チタン製)を埋め込み、”かぶせ”装着することにより歯列や咬合の崩壊を予防し、発音、嚥下、咀嚼の助けを目的とします
- 治療の流れ
- ① インプラント適応予定部位の骨や咬合の状態をCT等で診断します
- ② 一次手術(チタン製の人工歯根を埋め込みます)
- ③ 二次手術(人工歯根が顎の骨と癒着後に土台を取り付け、歯茎の増大を狙う)
- ④ 被せ用の型取り
- ⑤ 被せもしくはブリッジを装着して完成
- 治療期間、回数
- 顎の骨の状態によりますが、①〜⑤で約6ヶ月が目安となり、回数は術後洗浄や糸抜きも含めて7〜8回となります。
- 費用
- 適応予定部位の骨の状態によりますが、インプラント一本につき43〜61万円(税込)が目安となります。
- リスク、副作用
- 糖尿病や血液疾患、リウマチなどの持病をお持ちの方は術後感染のリスクがあります。喫煙者の方も術後感染のリスクがあります。上顎への適応: 一時的に副鼻腔炎を引き起こすことがあります。下顎への適応: 下顎神経に近接した場合は痺れ(麻痺)が出ることがあります。これらを予防する為に予めCTを撮影致します。稀にチタンアレルギーの方は体に合わないことがあります。
歯周炎・歯肉炎の総称である歯周病は、糖尿病・動脈硬化・早産・腎臓肝臓への影響など全身疾患の一因であることが明らかになってきています。まずは日頃のお手入れが大切になりますが、当院では50年以上歯周病治療に取り組んでまいりました。具体的な治療は歯周病の進行度合いによって変わり、最近では再生治療も行われるようになってきました。いずれにしても、一本一本症状は違いますのでCTやレントゲン・歯周検査で治療方針を決めて、患者さんと二人三脚で治療に取り組んでいきます。
義歯は、複数の歯を失ったところに補う人工歯(入れ歯)のことです。作製は型取りから始まりますが、かみ合わせの採得、人工歯の並べ方、調整の仕方により仕上りは変わってきます。歯茎に乗せたときにしっかり安定すること。咬む・話す・飲み込むことができること。そして、満足な生活を送れる義歯を作るには手間も時間も必要な場合が多くあります。そのため、当院では患者さんとよく相談したうえで作製方法を決めています。お困りの方はご相談ください。
日本人の2人に1人は、発症リスクがあるといわれる顎関節症。その要因は無意識で行う歯ぎしり・食いしばり、かみ合わせの悪さ、体軸のズレなどです。初期症状は、開閉口時の違和感や顎の軽い痛み、首筋や肩のコリなどを感じる程度ですが、長期化すると急に口が開かなくなったり、激しい痛みを伴うようになったり頭頂部にも痛みが出てきます。初期であれば適切な加療と訓練により完治も見込めますが、放置して悪化してしまっている場合など治癒が難しくなることもあります。思い当たる症状をお持ちの方はお早めにご相談ください。